デルタトレーディング・レベル2モジュール(L2)によって、デルタストックは真のECN取引環境をクライアントに提供する最初のケースになりました。クライアントは、どのLP(流動性供給者)が取引しているのかを見て、それを選ぶことが出来ます。このL2モジュールを利用することにより、ディーラーの干渉を排してクライアント様同士のお取引、またはSTP(Straight Through Processing)を介してデルタストックとパートナー関係にあるインターバンク市場と直接お取引が可能です。なお、デルタストックはクライアント様の取引に対してカウンターパーティーとしての立場を維持します。他のクライアント様やLPへの注文命令はデルタストックを仲介して送信されます。
取引の十分な透明性を確保するため、L2モジュールではECNにある特定のLP(流動性供給者)の名前を確認したり、取引相手を選択したり、SMARTルーティング(市場から最適価格を動的にマッチング)を介して注文を送信することが出来ます。
L2モジュールは、クライアント様同士もしくはクライアント様とLP間とオークション形式で価格の折衝を行います。その結果、クライアント様は狭いスプレッドにて有利なお取引が可能になります
L2モジュールのもう1つ大きな利点は、1つのブローカー・銀行・マーケットメーカーに簡単にポジションを持つ、また閉じることができるという点です。この際、別途口座を開いたり、スプレッドコストを費やしたり、銀行送金手数料を支払ったり、両建てポジションのスワップポイントを支払ったりする必要はありません。
下記の例では、ECN(L2モジュール)を使用してディーラーの干渉なしでクライアント様同士でお取引、またはSTP (Straight Through Processing)を介して特定のLP(流動性供給者)を指定してお取引する方法について説明しております。
クライアント様同士のお取引
取引メカニズムを理解するため、異なる2つの口座を開きます。ECNを介した注文内容が他のクライアントにどのように見えるか、通貨ペアの価格や全体の流動性にどう影響を与えるかという点について理解するのを助けるでしょう。
2つの口座を開き、通貨ペアを選んでみましょう。USD/SEKを選んで下さい(私たちはUSD/SEKを取引します)。
クライアント1(例:アカウント1)は、USD/SEKを100ロット買い、同時に市場実勢価格よりも有利な価格での取引を希望しています。これは、6.8082の価格で100ロットの指値注文を出していることから分かります。注文がコンファーム(confirme)されるとすぐにオーダーパネルに表示されます。そして、それは図1のようにクライアント2を含む全てのクライアント様が見られるようになります。

図 1
同時に、クライアント2は、USD/SEKを50ロット注文を出したいと考えました。USD/SEKを6.80879で50ロットの買い(Buy)です(図2)。

図 2
このように、お互いにより有利な価格での売買を狙って交渉中の間、スプレッドは固定方式の150pipsと比較して実に5.9pipsまで狭くなっています。ちなみに、注文者の名前はDelta(デルタストック)と表示されていることに注意して下さい。これは、デルタストックが各クライアントのカウンターパーティーになっているためです。
同様の状況で、クライアント1は指値注文「買い(Buy)」110ロット USD/SEKを価格6.8210で発注し、同時にクライアント2は、オーダーを見て、USD/SEK 60ロットの成行注文を決めました(図3)。

図 3
この結果、双方の注文がそれぞれ執行され、デルタストックが即座に仲介し、図4のオーダーパネルにあるようにUSD/SEK 価格6.82100 60ロットで表示されます。

図 4
もし、双方が固定スプレッド方式で注文を出した場合、価格6.82100ではなくクライアント1は価格6.82815、クライアント2は価格6.81315で発注することになります。その際、お互いにL2手数料よりも多くのスプレッドコストを支払わなければならないでしょう。
SMART カウンターパーティーシステムから成行注文 / STP (Straight Through Processing)を通じてLP(流動性供給者)を選択し、そのLPと取引をする。
L2モジュールでは、STPを通して成行注文(market order)を出すことも可能です。「Market」にチェックして下さい(図5)。「Market」を選択すると、「Limit(指値注文)」はオフになります。「Market」の横のウィンドウにドロップダウンメニューが表示されます。デフォルトでは「SMART」が選択されています。

図 5
「SMART」システムにより、L2モジュールで利用できる全ての注文(自分、ECNを使用している他のクライアント、モジュールに参加している全てのLPが出す注文)をフォロー出来るようになります。
「SMART」システムで成行注文(market order)を出すことは、あなたの注文が現時点で最適な売買価格を提示しているLPに送られることを意味しています。
「SMART」システムの利点は、あなたの注文が即座にECNで利用可能な最も良い価格にマッチングされるということです。
最良売買価格で約定し、もし注文量がまだ残っている場合は、次点の最良入札価格で約定されます。
下記の例では、1500ロット EUR / USD 買いの注文が、2分割されて執行された場合を示しています。図6にあるように、585,000についてはLPデルタストック(「売り」585,000 価格1.50749 EUR/USD)と最良価格で売買が成立しました。そして、残りの915,000については、価格1.50750 EUR/USD でLPであるInteractive Broker(IB)と売買が成立しました。「L2 Orders」ウィンドウでは、2つの売買が加重平均されて表示されるでしょう。

図 6
注文が執行されると、L2ウィンドウが緑色に変化します。そしてウィンドウの右下にコンファメーションが表示されます(図7)。

図 7
重要: 最良価格で売買するには、LPによっては取引金額が小さすぎる場合があるかも知れません。その場合は、残りの注文金額を2番目に条件の良いLPと約定させることができます。
L2モジュールで成行注文(market order)を出す場合、相場の流動性に依存するため、固定スプレッド方式に比べてかなり約定価格が変化する可能性があります。
SMARTモードでの発注に加え、特定のLP(流動性供給者)を指定して取引することも可能です。この取引方法の利点の1つは、いつでもECNに参加しているブローカーや銀行が他の参加者より良い条件の価格を提示してくる可能性があるため、それに対応できることです。特に、注文金額が分割されてしまい、2番目のLPに自動的に残りの注文が割り振られた場合、条件的に良くない場合は、予め取引相手を指定することによりリスクを回避することが出来ます。あなたの希望により、特定のLPにポジションを開き、別のLPのポジションを閉じることも可能です。
LPを指定して取引を行うには、「Market」をチェックし、ドロップダウンメニューから希望するLPを選んで下さい。

図 8
カウンターパーティーのドロップダウンメニューでInteractive Brokers(IB)が選択されている場合、このLPからのオーダーリストだけが表示されます。また、成行注文(market order)を出した場合、その注文がデルタストックを代表して直接LPに送られるでしょう(相手方LPはデルタストックと取引を行う形になる)。

図 9
LP(流動性供給者)としてDelta(デルタストック)を選択された場合は、レベル2モジュールで出された全てのデルタストック自己勘定による注文とデルタストッククライアントの注文が表示されます。ご自身のオーダーは太字で表示されます。

図 10
下記の例では、1つのLPにポジションを開き、他のLPから同じ注文をクローズする方法を示しています。
L2のEUR/USDウィンドウでLPとしてInteractive Brokers (IB)を選択します。そして、図11にあるように、EUR/USDを50ロット買います。

図 11
次に、別のLP(例えば[Delta])を選びます。そして、EUR/USDを50ロット売ります。これにより、最初に開いたポジションは閉じられました(図12)。

図 12
LP(流動性供給者)を指定して取引を行う場合、それぞれLPは最低オーダーサイズが設定されていることに注意して下さい。なお、デルタストックWEBサイト上にて最低オーダーサイズについての詳細を確認することが出来ます。
デルタストックは、最低オーダーサイズが決められているLP(流動性供給者)であることに注意して下さい。